売上を追うと売上が逃げる?

本日は、坂本先生と仲間と一緒に、神奈川県の家電量販店の株式会社ノジマにお伺いし、野島廣司社長のお話をお伺いしました。








会社名株式会社ノジマ
住所神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-3
クイーンズタワーB 26階
資本金5,720百万円(2016年3月時点)
事業内容デジタル家電製品の販売、付帯工事、修理、技術指導
代表者名野島 廣司
従業員数連結4,654名(2016年3月時点)


他の家電量販店は、メーカー派遣の方が接客に当たります。しかし、どうしてもお客様よりもメーカーの商品を優先してしまう傾向があるのはある意味仕方がないことかもしれません。

そうした中、ノジマでは、6年前からメーカー派遣を取りやめ、社員が一番いいものを提供するようにしています。

以下、野島社長が話されたことを要約してお伝えします。


野島社長は、創業者の息子さんです。お父さんは東京電力を辞めて電気屋を設立しました。しかし商売がなかなかうまくいかず、借金を抱えて赤字続きでした。その結果、それまで二人三脚で頑張ってきた母親との関係まで悪くなってしまったそうです。そして野島社長が昭和48年に学校を卒業したときには、会社に入ったときは、10名以上いた従業員が、母親と従業員2人とパートタイムで働く人1人、という有様になっていました。そのような状況だったので、当然のことながら野島社長は、会社を継ぐ気は全くありませんでした。でも、9歳離れた弟を大学に行かせなければならなかったんです。そのため、経営せざるを得ない状況で、逃げ場がなくて経営者になったそうです。

借金と在庫。夜逃げをしなければならないような状況の時、集金をさせられたそうです。すると、集金できない悪徳なところばかりいかされて、気が滅入る日々が続きました。しかし、会社の負債も、家族の未来も、全て自分が背負っていたので、プレッシャーが相当あったそうです。しかし、この厳しい環境を自分自身が成長するチャンスだと考えてやってきたそうです。それが、ある時、急激に成長することになりました。

1973年当時は、関東では、第一家庭電器 500億円 ノジマは当初売上4000万円からのスタートです。

必死になって勉強もしたそうです。経営者の条件 PFドラッカーを読んだり・・・他の経営者の書いているものを読んだりしたそうです。ソニーでは、盛田さん井深さんがなど、大物経営者がいますが、大賀さん一番好きだそうです。
「出る杭は伸ばす」といった言葉は、その通りだと思ったそうです。

マネジメントの考え方で、アフリカは奴隷化されて、進歩しなかった。しかし、失敗して損を出して、愛社精神があれば、必ず取り返してくれる。人は、教えるだけでは成長しない。心から納得するまで、気づかなければ身にならない。そのためには、本人が実際にやってみせ、失敗を重ねることが重要だと言われました。

ノジマの志


お客様に喜ばれて、デジタルG
S4を普及させ、日本の発展に貢献する。デジタル一番星

① スピード ② ユニーク ③クォリティー ④コスト

全員理念経営


育成 ガイドライン ○
教育 マニュアル  ×

考え方を重視し、自分から主体的に行動してもらうために以下の考え方を、大切にしているそうです。


行動  お客様から見える行動は、考え方や性格によって生み出される。



考え方 ←変えられる

性格  ←変えられない

だから、どういう考え方で仕事をすることが大切かを、社員に徹底に伝えるそうです。

質問小僧の私は、いつものように、以下の質問をしました。

藤井:
「ベスト電器、コジマ電気がおかしくなり、2002年から業界売上トップだったヤマダ電機も店舗を閉め始めている。どうして、業界一位になる企業がこんなにも早くおかしくなるのか?同業として、どう思うか?を教えてほしい」

野島社長:
売上や利益を追って苦しくなったのでないか?と思う。うちは、売上や利益は追わない。接客を重視し、強い会社になろうとしているだけ。そうすると、結果として売上も順調に伸びていく

といった回答が返ってきました。

本当に成長している会社のトップは、異口同音で同じことを言います。ある意味、経営のパラドクスなのだと思います。しかし、少し考えれば、目的と手段が逆転する経営が長く続かないことに気づきます。とても、いいお話だったと思います。

下記の、神奈川の社長の動画で野島社長のお話が聞けます。

社長.tv 他責ではなく、自責を考える


http://buzip.net/kanagawa/nojima/president/

また、
「失敗のすすめ」(ダイヤモンド社)というご自身の著書にも、野島社長の考え方が書かれいます。


【筆者プロフィール】
藤井正隆
株式会社イマージョン代表取締役社長

人を大切にする経営学会理事・事務局長


社会性と経済性を両立させた経営を実現している「いい会社」研究と変革支援がライフワーク。大学院の特任研究員として活動し年間100社以上の全国各地の優良企業を現場視察し、経営学を中心にそのメカニズムを研究。企業事例と理論を融合しわかり易く伝えている。

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